Column 美と健康のコラム

「老化を治療する」時代の到来!

小川理子
小川理子

老化は病気だった!?

NMNの登場

老化科学の最先端を行く世界的研究者であるハーバード大学大学院デイビッド・A・シンクレア教授は、その著書「ライフスパンー老いなき世界」の中で、「老化は病気であり、治療する対象である」と言及しています。そして老化を治療する薬という章で、「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」を紹介しています。教授はまた別のインタビューに答えて、「現代の医学はひとつのひとつの疾患に狙いを定めて治療しますが、NMNは老化によって衰えた体全体にエネルギーそのものを与えて「虚弱」を治すのです」とその働きを説明しています。(『シンクレア教授「若返りと長寿」を語る 生命最古の分子が特効薬に』東洋経済オンライン2015/02/05)

また、老化研究のもう一人の第一人者と言われるワシントン大学医学部今井眞一郎教授は、「NMNには、臓器や組織の機能を保ち老化を遅らせる効果が期待できます。老化が本格的に始まる前から服用を始めることで元気に老いられると考えられます」と説明しています。(老化の解明最前線、米ワシントン大の今井教授に聞く」日本経済新聞電子版2019/01/14)

老化の治療に役立つ三つ巴作戦

NMN!活性水素!そしてフィセチン!

その一、「NMN

老化の原因は、「抗老化遺伝子」「長寿遺伝子」と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」が本来の役割を果たせなくなることにあると言われています。

「サーチュイン遺伝子」は体内のほぼすべての細胞でサーチュインというたんぱく質を作り、①細胞の秩序維持と②DNAの修復など、大きく二つの働きをしています。

サーチュイン遺伝子がきちんと働くためにはそのエネルギー源となるNAD*といいう酵素が必要です。その酵素が年齢とともに減少するとサーチュインのエネルギー不足が起こり、それが老化現象に繫がると考えられています。(*NAD=ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)
つまり時間とともに加齢するのは当たり前のことですが、NADが充実していればサーチュイン遺伝子が十分に働くことができるので、老化現象が起こるとは限らないと考えられているのです。

ところが直接NADをとっても体内では吸収されないため、老化研究の現場では、「体内でNADに変化するNMNという前駆体」に着目した研究が進められてきました。そして、NMNは体内ですみやかに吸収されたのち代謝組織でただちにNADに変化するということが突き止められたのでした。(ワシントン大学今井眞一郎教授らの研究)(*NMN=ニコチンアミドモノヌクレオチド)

その弐、「活性水素

サーチュインの働きを低下させるもう一つの要因=活性酸素

NADの不足のほか、細胞内のDNAの損傷によってもサーチュイン遺伝子の働きは低下してしまいます。DNAを損傷させる大きな要因のひとつに、活性酸素の過剰発生が挙げられます。

過剰に発生した活性酸素は正常な細胞を傷つけ(酸化)し、細胞の秩序を壊してDNAを損傷させてしまいます。これが良く言われる細胞のサビつきです。サビつきが多ければ、サーチュイン遺伝子の働きが鈍くなり老化や生活習慣病に繫がると言われています。

呼吸で摂り入れた酸素の約2%は細胞内のミトコンドリアでエネルギーを生成する際、活性酸素に変化すると分かっています。そして、NMNの摂取によってミトコンドリアが活性した分活性酸素もまた多く発生してしまうという皮肉ともいえる現象が起こります。

またそれにとどまらず、加齢、ストレス、また、紫外線・酸性雨・電磁波・大気汚染・放射能などの環境要因、医薬品(化学物質)の過剰摂取、食品中の残留農薬・添加物・防腐剤、飲酒・喫煙、激しい運動など、生活の中の様々な要因で活性酸素は過剰に発生してしまうと解明されています。

活性酸素の害(細胞の酸化)から身を守る

ヒトにはもともと活性酸素を消去する酵素が備わっています。SOD*と呼ばれる酵素(抗酸化物質)ですが、25歳くらいをピークに低下し、それに伴い体力の低下、免疫力の低下、シワ・シミなど肌の衰えなど老化や生活習慣病の兆しを見せるようになるのです。(SOD=スーパーオキシドディスムターゼ)

そこで活性酸素を消去する抗酸化物質(体内で酸化還元反応をするもの)の摂取が望まれてくるのです。

抗酸化物質を代表するものに、レモンのビタミンC、ニンジンのβ-カロテン、トマトのリコピン、大豆イソフラボン、赤ワインのポリフェノール、フンザ王国やフランスルルドに湧く天然の活性水素水などが挙げられます。中でも活性水素は、酸化還元力=抗酸化力がとびぬけて高いと言われ、近年世界中から注目を集めている物質です。

上手く活性酸素を除去できれば、それだけでも老化に対抗できると一般的に広く知られています。

その三、「 フィセチン」

細胞はその働きを終えると3通りの運命を辿ります。①細胞死(アポトーシス)する ②老化細胞になる ③がん化する の3通りです。老化研究の現場ではこの中で特に老化細胞に注目した研究が進められています。

老化細胞は、秩序を失った細胞の成れの果てと言え、DNAの修復が不能になった時にできる細胞です。死なないためどんどん蓄積されていき、体内に居座ります。その様子から、別名「ゾンビ細胞」と呼ばれています。老化細胞は、炎症を起こさせる物質を放出し続け、慢性的な炎症を持って広い範囲にダメージを及ぼし、次々と他の細胞をゾンビ化させてしまいます。そして、老化に伴う病気の発症の元凶となる厄介な細胞なのです。(炎症性老化)

老化細胞に対しては死滅させて除去する他に手の打ちようがなく、近年老化細胞を減らす薬剤が世界中で開発されています。これをセノリティクスと言い、「ゾンビキラー」という異名を持ったお薬です。

セノリティクスがマウスの老化細胞を破壊する実験では、マウスの寿命が20%~30%延びたという報告もあります。(メイヨ―・クリニックの実験)

医薬品でなくても、果物や野菜といった自然産物の中に、セノリティクス活性、つまり老化細胞の細胞死(アポトーシス)を誘導する成分がいくつかみられます。中でももっとも強力なセノリティクス活性を持つという植物から抽出する天然産物、それが「フィセチン」です。

以上のように、NMNでサーチュインの活性、活性水素で活性酸素の除去、フィセチンで老化細胞の除去、というこの三つ巴作戦は、老化に対して有用な手立てであると考えられています。

NHKでも放送!ヒューマニエンス   「“老化”その宿命にあらがうか 従うか」

NHKでも、『さまざまな病の原因でもある「老化」そのものを治療しようという挑戦が始まっている。老いを克服することはどこまで可能か。』というテーマで番組が組まれました。

世界がまさに注目している老化研究の最前線を、分かり易く解説しています。

まさに、老化を治療する時代がやってきたのですね!

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