Column 美と健康のコラム

重症化の兆候を見逃さないで!

小川理子
小川理子

皆様、こんにちは。

緊急事態宣言が延長されました。数は徐々に減ってはいるものの、数値目標には遠く及ばず、まだまだ新型コロナウイルスの感染が市中や家庭内で起こっています。重症患者数も増えていまして、医療のひっ迫が本当に心配ですね。

自宅で療養なさっている方も多くいらっしゃるようですが、症状が急変する場合もあるようで、注意が必要です。

重症化のサイン

重症化するときのサインはどのようなものなのか、厚生労働省から分かり易い図がでていますので、ご紹介いたします。

日本感染症学会・石田直医師によりますと、「感染した人の80%程度の人は軽症で回復することが報告されています。基本的には、免疫力が低下している高齢者や、糖尿病などの基礎疾患がある人が重症化しやすいことがわかっています。」(石田医師)。

ところが今、20代、30代の重症例も多く報告されています。

サイトカインストームという免疫の過剰反応が考えられます。サイトカインストームにより正常な細胞まで攻撃され、多臓器不全などを起こし重症化したと考えられます」(石田医師)。

サイトカインストームって何?

重症化してしまうキーワードとして「サイトカインストーム」という言葉を良く耳にするようになりました。

ウイルスに入り込まれた細胞からのSOS信号であるサイトカインが過剰になり、白血球を集めすぎた結果、その活性酸素によって肺の機能が損なわれるほどのダメージを与えられてしまうもの、と考えられています。

このような現象はサイトカインストームと呼ばれ、特に新型インフルエンザや、新型コロナウイルスでは肝臓や腎臓などでも同じようなことがおこり、多臓器不全をおこすケースも見られるようです。

公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター抗酸化研究室の犬房春彦博士も、昨年春に発表された「新型コロナウイルスの感染予防対策」の中で「抗酸化剤投与でウイルス感染予防・治療の可能性が考えられる」と、抗酸化力の重要性を強調したメッセージを発信しておられます。

日頃から抗酸化力の充実(=活性酸素の消去)に注意を払うことは、感染後の症状のあらわれ方にも大きな影響を与えるため、とても大切と言われています。

上記文面:株式会社クロスゼロ・JP月刊発行資料より抜粋

皆様、新型コロナウイルスを侮ることなく、引き続き予防を徹底なさって下さい。

そしてもし罹患した場合でも、落ち着いて対処するよう心掛けていきたいものですね。

皆様どうぞお大事に。

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